サ高住の過剰サービス
21/12/06
サ高住の過剰サービス 国も問題視
入居者の不利益防ぐための対応を
厚生労働省は、サービス付き高齢者向け住宅の一部で過剰な介護が行われているとして、指導を強化する方針を打ち出しました。
例えばデイサービス併用のサ高住の中には、要介護1でも週6日間デイに通わせるケースもあるそうです。
本来ならば、サ高住の入居者は、どこのデイでも訪問介護でも使えますが、実際には、「十分なケアができない」などと言われ、サ高住運営会社と同じ会社や関連会社が運営する介護事業所の利用を要請されます。
こうしたサ高住は、介護報酬が多く入って来るため、その分家賃などを安く設定できますので「地域最安値」を打ち出すことが多いです。
しかし、実際に入居してみると、介護保険の自己負担額が多く、結果的に月々の支払いが高くなる可能性もあります。
もちろん、同一の法人が運営する介護事業所が併設されているのは、入居者にとっては大きな安心材料になります。
しかし、それが過剰サービスに繋がれば、結果として「サ高住は良くない」と消費者からの信頼を失いかねません。
ケアマネージャーなどはこうした実態をしっかりと把握し、利用者が不利益を被らないような対応を行うことが求められます。