職員による高齢者虐待数
21/11/05
職員による高齢者虐待数増加
ストレスチェック徹底などで未然防止を!
今年3月の厚生労働省の発表によると、2019年度の介護サービス従事者による高齢者虐待件数は644件で、前年より23件増えました。
虐待件数は2006年度の54件から増え続けています。
虐待の要因としては「教育・知識・介護技術に関する問題」が最も多く、「職員のストレスや感情コントロールの問題」「虐待を助長する組織風土や職員間の関係の悪さ、管理体制など」「人員不足など業務の多忙さ」と続いてます。
この結果からも研修などの教育の徹底が虐待防止には不可欠です。
特に昨年からの新型コロナの流行で、職員にはこれまでには考えられなかった精神的負担が生じています。
ストレスチェックなどをしっかり行うことが、虐待には欠かせません。
また、虐待を行っていた職員は男性が52.3%となっています。
介護業界全体に占める男性職員の割合は20%強で有ることを考えると、相対的に男性の方が虐待の可能性が高い結果が出ています。
安易に性別で判断するのは危険ですが、注目すべきデータといえます。
