19年度の高齢者・・・
21/10/27
19年度の高齢者虐待件数過去最多
「知識・理解不足」原因の虐待防ぐ努力を
厚生労働省の調査では、2019年度の介護スタッフなどによる高齢者虐待件数は644件と過去最多だそうです。また。コロナ禍での生活が長く続き、スタッフなどのストレス増加が考えられることから、厚生省は3月11日、都道府県に対して「高齢者虐待防止の取り組みを強化する様に」と依頼する通知を行いました。
虐待防止については、どこの介護事業所でも教育・研修を徹底していると思います。さすがに「暴力をふるう、暴言を吐くのは虐待」を知らないスタッフはいないでしょう。しかし中には知識・理解不足などから起こる虐待もあります。例えば若い世代はハロウィンなどでコスプレをすることが珍しくはありません。そのノリで、レクの時などに、利用者本人の希望や承諾なしに変わった格好(パーティーグッズのかつらなど)をさせるのは虐待です。問題になると、当のスタッフは「みんなが楽しんでいたし、虐待に当たるとは全く思わなかった」と言います。
研修では「高齢者の尊厳を損なう行為はやめましょう」と「考え方」を教えるのではなく「何が尊厳を損なう行為なのか」という「具体例」を教えることが必要になります。